Rides Against

Rides Against(ライズ アゲインスト)─グランド・セフト・オートシリーズにおけるロールプレイングコミュニティ「RPer_JP」発の、複数人によって運営される自動車総合情報サイトです。主にGTA5内に登場する架空の自動車を、現実世界の媒体に負けない熱量で、リアルにレビューしていくという活動をここで発信しています。(モデル車両のスペック及び史実との乖離に関してのご意見、ご感想は一切受けかねます。)

Vol.2 ザ・ジャパニーズモンスター -1993 Anis Elegy RH8-

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アニス エレジーRH8

今回はこのジャパニーズモンスターの魅力を再発見してみようと思う。

現代まで続くスーパーカースレイヤーのジャパニーズスポーツカーの系譜エレジーRH8。今でこそ当たり前の4WD+ターボというハイパフォーマンスマシンの文法だがエレジーRH8はそのパイオニアとも言える歴史的な一台であり、その魅力はデビューから20年以上を経た今も色褪せることはない。


基本的なスペック

販売期間:1989-1994年

ボディタイプ:2ドアクーペ

エンジン:2.6L Inline-6 DOHC ツインターボ

駆動方式:4WD

ホイールベース:2615mm

車両重量:1500kg

 

元祖ジャパニーズモンスター

ステアリングを握る前に軽くエレジーRH8について触れてみよう。

エレジーの全体に直線的でありながらどこか丸みを帯びたボディラインはいかにも90年代らしいデザインだ。しかしながら(当時としては)極太のタイヤを収めるために広げられたマッシブなフェンダーがこの車がただの日本製クーペでないことを物語る。

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長いボンネットの下に収まるエンジンは3リッターにも満たないが2つのターボチャージャー武装することで大幅にパワーを増強、この日本生まれの量産車を時にヨーロピアンスポーツと互角以上の闘いを繰り広げ、時に自身の倍以上の排気量を持つマッスルカーをも蹴散らす暴れん坊へと仕立て上げている。組み合わせれるミッションは短いストロークが小気味良い5速マニュアルのみでオートマチックの設定はない。

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それでは早速"怪物"と触れ合ってみることにしよう。

見ての通りインテリアの質感は日本車らしいチープさが漂う。エアバッグ付きのステアリングはミニバンのようなデザインでお世辞にもスポーティとは言い難い。シートはいわゆるセミバケットシートでこちらは"実用性"も抜群だ。

セルを捻ると力強いサウンドとともにモンスターは目を覚ます。しかしチープな内装も相まってスポーツカーと言うにはやや大人しすぎる印象は否めない。がそんなことは些細な問題だ。

この車の真価はアクセルを床まで踏み込むことで発揮される。この車はオーナーが優越感に浸るためではなく、サーキットを速く走るために生まれてきたのだと改めて思い知らされる。

アクセルを床まで踏み込むと一瞬のターボラグの後、見えないカタパルトから撃ち出されたかのように加速する。あっという間に迫ってきたレブリミットを避けるように重いクラッチペダルを蹴飛ばすと同時に素早くシフトアップ。一瞬のブローオフバルブの音。そして再びアクセルを踏み込めば再びタービンの高周波とともに暴力的な加速がドライバーを襲う。

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そんなパワフルな加速を支えるのがRH8のトルクスプリット式4WDだ。適切に駆動力を分配することで並外れたトラクションと路面に吸い付くようなスタビリティを実現したこのシステムは当時いかに革新的で衝撃的であったかは想像に難くない。4WDは悪路を走るためのシステムでスポーツカーには適さないというのが当時の常識だったからだ。

しかしながら、アニスのエンジニア達はそれを見事に覆してしまった。4WDをコーナリング性能の向上に役立てたのだ。

それによってFR車ならば右に左にテールが流れるような場面でもRH8はガッチリと路面を掴み、ダーツの矢のように最速のラインを真っ直ぐ駆け抜けられるという。

今回の取材でもその恩恵は感じられた。

滑りやすい路面でアクセルを踏みすぎた場合、大抵の場合はオーバーステアが顔を出しドリフト状態へ移行せざるを得なくなる。対処を誤れば最悪スピンかクラッシュだ。

しかしRH8は違う。多少強引なドライブであっても車体をグイグイと前へ押し出し、レールに乗っているかのようにコーナーをクリアしていく。そこに1500kgという重さは感じさせられない。その動きは完成度の高い足回りとシャシーに4WDが加わることで初めて実現したと言っても過言ではない。

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最後に

当初RH8は世界各地のサーキットやストリートで活躍すると思われた。しかしそれは叶わなかった。

あまりの速さにレース界から締め出されてしまったのだ。そうしてRH8は極少数のイギリスへ輸出された個体を除く全てが故郷の狭い国土に閉じ込められてしまった。

しかしエレジーは活躍の場をバーチャルワールドへと移すことで世界中で爆発的な人気を獲得する。カーアクション映画とレーシングゲームによってアジアの小国生まれの怪物は世界にその名を轟かせたのだ。

そうした人気にも関わらずアメリカに住むほぼ全ての車好きはスクリーンを駆け回るRH8をただ眺めるか、リスクを冒して(イリーガルな手段で)日本から輸入するしかなかった。だかそれも最早過去の話となった。昨年より25年ルールの壁を乗り越えたRH8は遂にアメリカへの上陸を許されたからだ。

当時の少年たちはもう新型のRH8で"我慢"する必要はない。彼らが憧れたモンスターは25年の沈黙を破って正式にアメリカの公道にに解き放たれたのだから。


取材車

・1993年 エレジーRH8

・純正エアロキット/純正オプションホイール

・走行距離:80900マイル

 

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